在留資格申請が不許可・不交付となった場合の対応
ビザ申請で不許可になることは、実はよくあります。そして多くの場合再申請をすると1度目の申請より難しい申請になってしまいます。
ですが安心してください。不許可の理由によっては再申請して許可がでることがあります。まずは不許可になってしまう理由と不許可になった場合どうしたらよいかをご紹介させていただきます。
不許可になる理由
ご自分で申請した場合に、「自分がなぜ不許可になるのか分からない」という方も多いのではないでしょうか?ちゃんと入管のホームページに書いてある通りの書類で申請したのに不許可になったというお客様もいます。理由がわからないと不安ですよね?まずは「不許可になる理由」をすっきりさせてしまいましょう。
不許可理由1.許可になる要件を満たしていなか
例えば実務経験が10年必要な申請で9年10カ月しか実務経験がなかった場合や、必要な免許や資格が有効ではなかった場合などは要件を満たしたことにはなりません。つまり申請する前から要件を満たしていなかったこととになります。また、要件を満たしていなかったこと自体を知らなかったということも理由として考えられます。
この場合は専門家に依頼しても同じ不許可という結果となりますので、要件を満たしてから再チャレンジすることになります。
不許可理由2.許可になるはずだったのに説明不足や誤解を生む表記があった
このケースは、申請されたご本人が誤った情報や、古い情報から申請書を作成し、説明不足や誤解を生む表現、もしくは必要な書類の不備などで不許可になることが多くあります。こちらは逐一法務局のホームページには書いてありません。ですからそもそもどのような説明をすれば許可が得られる書き方なのかご存知ないのも無理はありません。
また、ビザに関しては法律や細かい決まりの変更が頻繁に起こるので、使えなくなってしまった情報や昔許可を取得した人から話を聞いて、そのまま申請して不許可になるというケースが後を絶ちません。
本来許可が出るはずの方まで不許可になってしまうのはとても残念です。また、同じようなケースでも、1人1人添付する書類、説明する書類は全く違うので、許可が出た人と同じ書類で申請しても許可が出るとは限りません。
このような場合はビザを専門とする行政書士などのサポートを受けることで、再申請により許可を取得できる可能性があります。もしあなたが再申請に不安をお持ちなら、専門家のサポートを受けることもご検討ください。専門家は毎日その情報をアップデートしているので、お客様の許可の可能性を引き上げる方法を知っています。
それでは次に、不許可になってしまった場合の対応について一緒に見ていきましょう。
不許可になった場合の対応
不許可理由は聞きに行けます!
不許可になった場合、1度だけ出入国在留管理局に不許可の理由を聞きに行けることはご存知でしょうか?お手元に不許可通知書が届いたと思いますが、その不許可理由を見てもたった1行程度の説明しかありませんよね?これでは本当の不許可の理由なんてわかりません。まずここでは「不許可になった場合その理由を聞きに行ける」ということを覚えておいてください。そして次にすることは、申請した出入国管理局へ出頭することです。個室で審査官と面談するという流れになります。
面談でやってはならないこと
ご自分で申請して不許可だった場合に、不許可理由を聞きに行っているのかケンカをしにいっているのか分からない方がいます。
これはあなたのためにぜひ覚えておいていただきたいのですが、審査官にクレームをつけたり、意味のない説明を繰り返したりしても相手の心証が悪くなることはあっても、不許可が覆ることは絶対にありません。まずはこのような行為はしないという気持ちで面談に臨んでください。たとえ審査官の対応がよくなかったとしても、冷静に理由を確認していく必要があります。
再申請に向けてきちんと不許可理由を聞き出し、どの点を修正すれば許可の見込みがあるかという審査官の見解を引き出せるかがポイントとなります。